『ランで旅する。』

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【佐々木俊尚さん講演】マルチハビテーション(多拠点移住)について考えた

【佐々木俊尚さん講演】マルチハビテーション(多拠点移住)について考えた

9/12の立花岳志のツナゲルアカデミーの定例会の講師として佐々木俊尚さんが登壇された。どんな事を話すかを聞いておらず、政治の難しい話しかなと思っていたら、なんとマルチハビテーション(多拠点移住)について。

そのタイトルが出た瞬間に私の目が開いた。

私は生活を多拠点に構えたいという夢があり、毎日一行目にその項目を上げていたので本当にびっくりした。

佐々木さんが唱えるのマルチハビテーションの良さ

負の遺産の不動産がたくさん存在する

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佐々木さんの拠点のひとつである福井県の物件は知人の方からふと紹介された築が古い戸建ての建物。その所有さんから「身内で住み人間がおらず、かつ買い手もいないために売却も出来ない。そして、固定資産税だけが取られていく。持っているだけでお金が吸い上げられていくので、借りてもらって少しでも賄えればと思っているから格安で借りて下さい。」

という事から19,000円/月で借りている借りているそうです。家の中はある程度好きなように改装をされて住まれているとの事。このような現象になっている地域がけっこうあるようで移住促進を助成金や補助金制度などでおこなっている市町村もけっこう多いとの事。

軽井沢の物件も元々築古の別荘を借りていたが、そのオーナーが新しく建て直すので希望を言ってくれ!その通りに作るからという事で希望をあげて、今はその新築を利用しているそうです。

このような話しは当然、人間関係があって成り立つ事なので単純に「すごーい!!俺も利用しよう!!」と思ったところですぐにどうこうの話しではないのはわかっているが、大きく見てこのように住まないけど売れない、でも税金持っていかれるという現状は見渡せばありそう。。

移動時間がマインドフルネスとして活躍

色々あった話しの中でこの内容は私の印象に強く残った。佐々木さんは東京と軽井沢と福井県の三拠点を車で移動している。その際に車を自分で運転している。福井と東京、福井と軽井沢は共に車で7時間程度軽くかかるようなのですが、私はそれを車で移動するというのは考えられないなぁと佐々木さんの話しを聞きながら思っていました。

しかし、参加者からの質問で「佐々木さんは車での移動時間が大変長いと思いますが、その際の時間の使い方、心がけている事があったら教えて下さい。」という問いに対して
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佐々木さんは「車での移動時間はランニングと同じ感覚。ランニング中は音楽を聴きながら色々な事を考えられる非常に良い時間、それによって生み出させるアイデアなども多い。それと同じで車の中も運転しなければならないためにパソコンもスマホも開けない。そして運転はほぼ無意識状態で行っているために運転するために意識を向ける事はほんの少しで済む。だからj結果としてフリーになった頭を色々な事に考える事に使える。マインドフルネスを行える状態だね。」

この時間は非常に貴重な時間であるとおっしゃっていた、日々人と接して、ネットで情報が流れるように入ってきてそれを処理する。そのような現状にあって、考える事のみに費やす事が出来る貴重な時間。

この話しを聞いた時に車の運転もいいなと単純に感じてしまった。確かに今の生活環境であると何か考える事に集中するというのはなかなか難しい。雑音が多すぎる。私も佐々木さんと同様にランニング中は色々と考える事に使える重要な時間となっている。これと同じ事が車の運転でも行えるという認識はなかったのでこの点も取り入れていこうと思う。

私が描いているマルチハビテーション(多拠点移住)

気候と自然

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私はごみごみしたところよりも自然が多い静かな環境の方が好きだ。そして、特に山が好きなので近くに北アルプスがあるなどの街に拠点を持ちたいなと前から考えていた。日本の気候は四季があり、とても素晴らしいと思う。とはいえ、夏は異常に暑く、冬はもちろん寒い。

なので一年中、過ごしやすい気候で天気のよい場所に住めるようになれば理想だなと漠然と考えてきて色々と拠点候補を考えているが、今挙げている候補は長野県安曇野、北海道知床、ドイツミュンヘン、ニュージーランド北島。

安曇野は水がきれいで北アルプスの麓。そして、東京もそんなに遠くない。という点から定住も良いのではと考えている。

知床は今では世界遺産となった地域、自然が豊富で広大な自然が存在する。夏もあまり暑くなく過ごしやすいので夏の避暑地としてゆっくり過ごせればと考えている。

ミュンヘン:ヨーロッパを『ランで旅する。』を行うつもりだが、色々と訪問した国の中でまずドイツが住む上では一番良いと感じた。色々な面で日本人と感覚が似ていると感じたからである。特に街の綺麗さやトイレのきれいさなど。他のフランスやイタリア等の国と比べると一目瞭然。

ニュージーランド:とにかく自然だらけ、羊だらけ。南半球に存在するために日本とニュージーランドに拠点を持つ事が出来れば、ずっと暖かい季節の中で生活する事が可能になる。そして、行ってみたい自然のスポットも多い。

東京には住まなくても良い?

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今の中目黒に引越してきたころは色々な方と交流を増やすために機動力を高める必要がある。山手線圏内までに1時間近くかけて来るような場所だといちいち出向くのにどうしようかなと考えてしまい、躊躇してしまう。だから真ん中へ引越そうと考えて今の中目黒にいる。

そのおかげで基本どこに行くにもチャリンコを起点に考える事ができ、とてもフットワークの軽い生活環境を手に入れる事が出来た。これによって得られた恩恵ははかりしれない。本当に引越してきて良かったと感じている。

しかし、今会社を辞めて自分の事業を行い始めてからまた少し考え方が変わってきている。主にパソコンが1台あればほとんどの事がこなせる環境にシフトしていき、サラリーマン時代のように毎日、お客さんや社内の人との打ち合わせというような環境ではなくなったために常に都内にいなくても良いなという考えが強くなってきた。

必要な時に都内に出てきて、あとは自然豊かな環境でゆっくりと家族と時間を共有するという生活の価値の方が高まってきている。今年、子供を授かりその気持ちが圧倒的に強くなってのだろう。人が集中する近くにいなくても生活できる力を今からつけていく事で、世界をどこでも『ランで旅する。』事が出来るようになる近道だと強く感じてきた。

親世帯と一緒も可能に。

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都内、都市圏から離れれば離れるほど、住む敷地自体は広く取りやすくなる。そうなってくれば親と共に三世代で住む事もイメージしやすくなる。特に子供が産まれたばかりなので親と共に住むメリットはとてつもなく大きい。この場合は多拠点は難しくなるが多拠点のうちの一拠点は親とともにというスタイルは十分に想定できる。

子供がいる場合の多拠点生活は現実的なのか?

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実際に一年のうちに数カ所を家族で動くという事は子供がいる場合に可能なのか?この点はまだイメージがつかない。毎年、同じ三拠点を季節ごとに移動するという事は幼稚園、小学校、中学校などは受け入れてくれるのか?キャプテン翼の岬太郎くんみたいな存在に我が息子はなってしまうことになる。

普通に考えれば、同じ学校にずっと通い、深い友達をたくさん作って一生の友とする。その邪魔をする事になってしまうのではと思ってしまう。でも、多くの学校や地域を点々とする事で知れる範囲は広がる。そのような環境でも親友というのは出来るときは出来るのではとも感じる。この点は簡単には答えを出せないが、様々な可能性を考えていきたい。

まとめ

今回は佐々木さんの話しがまさに私が手に入れたい生活環境の内容であったので正直しびれた。私が毎日日記の一行目に書き記している”好きな時に景色の良い好きな場所に家族で住んでいる。”の話し。それを実現させるための大きな刺激となった。

今は現実的に子供が出来た事から広い部屋に引越すという使命がある。これと並行して自然豊かな地方に住むイメージを具体化させていこうと思う。

まずは今、候補として挙げている長野県安曇野での住むとしたらどのような家に住めるのか?また、この地域を含めどのような移住促進があるのか?などを調べ上げていこうと思う。

移住促進を積極的に行っているところで自分たちのフィーリングに合うところも出てくるかもしれない。この点は楽しんで進めていこう。

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ざか

ブログ運営者の石坂晏敬(ざか)です。 ウルトラトレイルノマドランナー、多拠点居住研究家、山手線一周ランニング倶楽部主宰、ブロガー、投資家 2008年からのトレイルランニングの世界に魅了されて、数々の大会に参戦。2010年のハセツネを完走し、2012年から始まったUTMF(Ultra Trail Mt. Fuji)100マイルレースに参加し始めて第1第2大会を完走し、その流れでフランスシャモニーで開催されるUTMB(Ultra Trail MontBlanc)というヨーロッパ1高い山モンブランの周りの山をフランス、スイス、イタリアの三国にまたがって100マイルレースも完走を果たす。 この経験が後押しして”世界中特にヨーロッパをランで旅したい”という思いが強くなり、それを実現すべく2014年にサラリーマンを辞めて、ノマドワーカーとしてしっかりと稼ぎを得ながら、ノマドランナーとして世界中を『ランで旅する。』に向けて活動中である。詳細のプロフィールはコチラhttp://nomadrunner.com/profile
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