『ランで旅する。』

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UTMB2013(ウルトラトレイルデュモンブラン)奮戦記1

UTMB2013(ウルトラトレイルデュモンブラン)奮戦記1

2013年8月30日の現地時間
16:30

全長168km 累積標高 9,800mを走る。駆け上がる。駆け下りる。のトレイルランニングレースUTMB(ウルトラトレイルデュモンブラン)に初参加しました。その一部始終を自分の今後の活動のために記録します。

このUTMB(ウルトラトレイルデュモンブラン)は想像以上のものであり、今回は以下の三点に苦労した。

  1. 強い睡魔

  2. 食欲不良

  3. 右足首負傷

どれも今までに経験した事がないことであった。

今回はかなり前のめりして

月曜日の26日からヨーロッパに入り、

ヨーロッパの気候、時差になれることにした。

ヨーロッパの気候は日本の夏とは全く異なる。

湿度が低い。 日差しは強い。

が適切な表現かと思います。

日陰にいると肌寒く、

日向にいると太陽の日差しが身体に直線で刺さってくる感じなのでじとーっとした汗は全くかかない。

そんな環境です。

日本は湿度が高いので立っているだけで汗をかいている感じが残ります。それらの日本と異なる点を前のめりして身体が慣れておくことにしました。これは結果オーライです。

当日はぎりぎりまで宿で休み14時過ぎにドロップバッグを預けあとは木陰でスタートを待つことにした。この時間はまだまだ暑いと感じたが下はタイツを履き、夜の寒さに備えることとした。
2013-08-30 15.37.30

2,300人が一斉にスタートするため、14時前からスタート地点にスタート待ちをしている選手がたくさん。しかし、直射日光を浴びながら待たねばならず、私は木陰でゆっくりとスタートを待った。16時になるといよいよ選手がスタート地点に集まってきてフランス語でのオープニング儀式が始める。

20分前にはスタートの輪の中に入り、スタンバイした。いよいよモンブランを走るのかと興奮し、テンション高まる。どこまで行けるのか? 今の自分にどこまで期待できるのか?いいイメージばかりを持ち、いよいよスタート。

スタート時は多くの人々に見送られて歩きながらスタートし、5-10分もすると走り始めることができた。私はちょうど中盤からやや前方くらいの位置づけでスタートした。

はじめの8kmはフラットトレイル。最初のトラブルは腕時計Garmin。スタート時にロックがかかってしまい、ストップウォッチ、高度計が使えなかった。

なんとした出だし。。。。

ペースもわからず、周りのペースにあわせて黙々と走る。おそらく、6分/km前後だと思う。最初のエイドLes Houchesはあっという間に訪れた。ドリンクの補充もろくにせず、スタート。はじめの山。約750m登って約1,000m下る。

エントリー時に一緒に並んでいた経験者のオオトモさんに聞いた話によると欧米人は上りが速いから気にせず行かせてしまった方がいい。ただ、下りは遅い。 降りるのが下手。

日本人は日本の急な坂で脚が慣れているため全然ペースが異なる。だから、上りで抜かれても下りで抜かせば良い。というアドバイスをもらっていた。そのことを思い出した。というのもどんどん欧米人に上りで抜かれていく。。。

こんなにも違うものかと。。。日本のレースではそんなことはないのになぁと思いながらもアドバイスの通りマイペースで進んだ。(しかし、結果的にこれはマイペースではなかった。少し無理していた。。。)

坂の角度がとにかく急でそれがずっと続く。平地などは基本現れない。そんなコースです。

ようやく頂点Le Delevertに着き、今度は21kmエイドSaint Gervaisまでの下り。この下りも急で平地が存在しない。オオトモ氏が言われていたように下りが不得意な欧米人が多かった。よって抜いて行かざるを得ない。そんな感じだったため、調子良く下ってしまい、最初の下りで脚にかなり負荷をかけてしまった結果となる。

エイドで特に食料は取らず、水だけボトルに足して次のエイドを目指した。この間でようやく周りが暗くなり、ライトをつけ始める人が出てくるころ。31km地点Les Contamineはサポーターが入れる。

最初のエイドであるため、非常ににぎわっていた。私が到着したのはちょうど9時位。ここではオレンジとバナナを。バナナは1/4程度を口にする。のみでここも通過。観光で来ている方々も暖かい声援で送り出してくれた。

いよいよ2,500m級の山を三つ越える時間となった。次のエイドLe Balmeまでは約8kmもう周りが暗くなり黙々と移動を続ける時間である。約1時間半かけて到着。 この区間の記憶はあまり残っていない。

この39km地点のLe Balmeから一つの峠を越える。この地点でGORE-TEX Active Shellのジャケットだけ羽織った。これから寒くなってくるタイミングだと判断した。

2,443mのRef Croix du Bonhommeという山だ。今回は月の大きさが三日月以下のため夜が非常に暗い。それもあってかとにかく各ランナーのヘッドライトの列がひたすら続く。写真には収められなかったが前を見れば、”あそこまで登るのか.....後ろを振り返れば、あんなところからあがってきたのか......

と思える長ーいヘッドライトで示された道が見えた。

この山はヘッドライトの道を楽しみながら黙々と登っていたらピークに到達。下りは約1,000mをひたすら駆け下りる。ここもあまり記憶が残っていないが下りやすい道だったと記憶する。

49km地点のLes Chapieuxに1:30に到着。想定タイムよりも早く順調なペースであった。ようやく50kmである。この時にようやく1/4を超えたぞ!と一息。

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ざか

ブログ運営者の石坂晏敬(ざか)です。 ウルトラトレイルノマドランナー、多拠点居住研究家、山手線一周ランニング倶楽部主宰、ブロガー、投資家 2008年からのトレイルランニングの世界に魅了されて、数々の大会に参戦。2010年のハセツネを完走し、2012年から始まったUTMF(Ultra Trail Mt. Fuji)100マイルレースに参加し始めて第1第2大会を完走し、その流れでフランスシャモニーで開催されるUTMB(Ultra Trail MontBlanc)というヨーロッパ1高い山モンブランの周りの山をフランス、スイス、イタリアの三国にまたがって100マイルレースも完走を果たす。 この経験が後押しして”世界中特にヨーロッパをランで旅したい”という思いが強くなり、それを実現すべく2014年にサラリーマンを辞めて、ノマドワーカーとしてしっかりと稼ぎを得ながら、ノマドランナーとして世界中を『ランで旅する。』に向けて活動中である。詳細のプロフィールはコチラhttp://nomadrunner.com/profile
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